HANGOUT Vol.1 88世代にダックアンドダイブの巻 本編


さて、前回の記事「HANGOUT Vol.1 88世代にダックアンドダイブの巻 序章」の続き、というか本編を公開。

今回は内容盛りだくさんですので、是非最後までお付き合い下さい。(この記事は、あなたが中々攻略出来ないCandy Crush Jelly Sagaの123面をクリアするよりかは短い時間で読めます。)

 

まずは西村くんの自己紹介から

しもたく
それじゃ、西村くんの自己紹介、軽くいってみよ!
西村くん
僕は今、社会人5年目で、その5分の3を人材紹介営業(ベンチャーから大手まで、幅広くTech系企業などを担当)をやっていました。
しもたく
ふんふん、それで?
西村くん
大手企業って、事業部が沢山あってその事業部ごとに人事がいるパターンが多かったりします。そういう時はパラレルで全ての部門を対応しなければいけないので大変だったりしました。例えば、元リクルートの人って、現リクルートの人に良い意味ですっごい厳しいんですよ(笑)そういうので苦労したことはありますね。
しもたく
そうだよね(笑)それは聞いたことある!

 

どういう企業が伸びるんですかね?

やぶもっちゃん
色々見てきた中で、伸びそうな企業の共通項ってあった?
西村くん
共通項で言うと無いけれど、「人を大事にしている企業」だけが伸びるのか?というとそうでもないかもな。とは思いました。
やぶもっちゃん
なるほど!
西村くん
とある企業では、社長の営業力と影響力が強すぎて、あまり「良い」とは言えない社風であったとしても、なんかぐんぐん伸びているんですよね。
しもたく
実際に中で働いている人は疲弊しているけど、すっごい伸びている会社とかあるもんね。

 

企業として何を大切にしていくか。は、その企業自身のスタイルによるところが大きいですが、なかなか、外見(外から見えるその企業のイメージ)と中身(一方で、中の人や実際のオペレーションレベルでの企業文化)は一致しないモノ。やはり「本音と建前」は、日本企業そのものなのでしょうか…。(しもたく回想)

2人のポリシーについて

しもたく
やぶもっちゃんのポリシーってなんかある?
やぶもっちゃん
基本、自分の人生は人軸なんで良い人を育てたいす。良い人育てる=良い文化を作ること。良い文化を育てるには、いい言葉を使うってことなので、言葉遣いには結構気をつけていたし気をつけさせてましたね。例えば、お客さんのことを「客」と呼んでいたり、「このクライアント、こんなこと言っててさー」みたいな話を普通にしてる会社ってあると思うんですよ。最低限としてそんなこと絶対ないし、そういうの凄い大事だと思うんですよ。
しもたく
いやー、気をつけなきゃなー、それ。
やぶもっちゃん
結構色んな社長さんとかにも「それ良いよね。」って言われることの一つに、ネガティブスリーというルールがあって。ネガティブなことを1日3回言うと、チーム全員に晩ごはんをおごる。っていう単純な仕組みなんですけど、1ヶ月もすれば馴染んでくるのでとっても良いですよ。本当にそういう言葉無くなるから。もちろん仕組みだけ移植してもうまくいかないと思いますが、言葉の重要性を体験として入れるのは大事ですね。
しもたく
いいねー、それ。ちなみに西村くんはどう?ポリシー。
西村くん
先輩にして頂いて自分もやっていることといえば、「お節介力」ですかね。人材紹介の仕事は「求人票」を勿論書くんですが、誰かの文言が間違ってたりとかしても普通はそれを発見しても注意しない。って言うことありますよね。でも、気になってたら必ずフィードバックをいれる。そういう細かいことを、Pay Forwardのようにやっていくというのは気をつけてます。
しもたく
いいね、それ!
西村くん
こうすると、お節介された方は恩義を感じるので、次「誰か」の「何か」に役に立ちたいと思います。そうすると、信頼のループが産まれる。これが良いですよね。
やぶもっちゃん
文化が有る会社は、必ず独自の言葉を持ってるよね。悪い文化がある会社は悪い言葉、使ってるもんね。

 

しもたく
なるほどねー。いやー、めっちゃ考えてんな二人共。
 

 

 

しもたく
ちなみに、やぶもっちゃんは言葉が大事ってのはいつ気づいたの?
 

やぶもっちゃん
18の時ですかね。働いていたVentureが当時はマンションの1室でやってて、今は数百億やってるんですが、そこがやはり良い文化を持ってましたね。その中で、言葉には人を動かす力があるなと。本とかもよく読んでましたが、なんていうのかな、「あした会議」とか「New RING」とか格好良いじゃないですか。『新規事業会議』とかにしてないですもん。
しもたく
分かる分かる。
やぶもっちゃん
あとは、体験とセットにすることもすごい大事で。例えば、後輩が初めて責任ある仕事をやった帰りには「上司はマンツーマンでご飯に行き、お会計をおごること。」っていうのをルール化してました。そうすると、確実にその後輩から『ありがとうございます』を言われます。そこで、『今日は○○が初めてこの仕事をやり遂げた日だからね。おごるよ。でも、○○が先輩の立場になった時には必ず同じことを次の後輩にやってあげてね。』と伝えさせます。このメッセージまでがルール。おごるだけだと失格。そうやってPay Forwardの体験を植え付ける。同時に、いつまでもおごってもらえる立場ではなくて、おごる立場になれよというメッセージ性もあります。アプリのオンボーディングとみたいなもんですかね。
しもたく
Pay Forwardね!Pay Forward.
西村くん
マネジメントで一番大事なのは、Whatではなく超具体的なWayを教えることですよね。
やぶもっちゃん
そうそう、良いマネジメントを受ける人は、良いマネジメントを受けてきたんですよ。だから出来る。なので、18の当時の上司はすっごい影響を受けています。人として間違ったことをした時は凄い怒られる。昔気質の感じが、とっても良かったな。(感慨深く頷く)
しもたく
泣けますな〜、それ。(感慨深く頷く Part2)

 

宴も酣なので…

しもたく
さて、そろそろ時間だったりもするので、最後にこれ聞かせてください。やぶもっちゃんどうするの?今後。
やぶもっちゃん
今は仲間集めしてます。ざっくり誰もやってないところで、大きな、なんていうか本質的なところで動きたいなと思ってます。Googleで取れていない知恵とか、最適化されていない情報とかを取りに行きたい。(〜詳細については籔本氏の希望により省略〜)最近だとチャットは力あるよね。動画も力あるよね。その先はもちろんAIで。とかそんなこと考えてますね。いずれにせよ、流行を追いかけてもダメなので、長く時間がかかっても本質的に価値があって、大きくなること。
しもたく
今は仲間いないの?良いエンジニアとかいないの?
やぶもっちゃん
ヘルプみ〜ですね。
西村くん
劇◯ひとり状態だと
やぶもっちゃん
良いエンジニアは、他のVentureのCTOとかしてるんで、なかなか難しい…。でもまぁ、想定10〜20年かかることなので、気の合う人とやりたいっすね。時間をかけて、価値の有ることを取り組んで、良いチームで道中の旅路を楽しむ。これ大事。
しもたく
なんか、良いテーマだな、それ。楽しそうだな〜、関わりたいな〜。(涎)して、数字的な目標あったりするの?
やぶもっちゃん
数字で言えば、28になったんですが、取りあえず30代で1000億の組織を目標ですね。もう売却はいいです。仲間集め大変なので笑
しもたく
なるほど、なるほど。 西村くんはどうするの?今後?
西村くん
僕は副業禁止規定を無くしたいですね。日本にとって健全だと思うので。雇用の流動性はもっと高めるべきだと思ってます。やっぱり副業は「やりたいことをやる」っていうのが明確で、職業観を良い意味で変えるんですよ。なので、これは広げたいですね。
しもたく
副業ね〜。時代だよね、時代。
西村くん
もう一つは、自分をメディア化したいです。メディア化の最大メリットは、知的好奇心を増幅させること。メディアはメッセージであるので、特にこの1年位でぐぐっと動くと見てます。例えば、分散型メディア。分散型メディアは例えると、自分が作るお菓子を適切な方法で適切な人に届けていくって言う感じですかね。作るお菓子にもこだわりますが、それ以上に販売方法にもこだわるというか。これは結構重要だなと思ってます。

 

説明しよう! 分散型メディアとは…

自前サイトのみならず、様々なコンテンツ流通チャネルを通してコンテンツを読者に届けるメディア

参考記事

http://thestartup.jp/?p=14376

のようなことである。らしいのだ!

西村くん
やりたいこととしては、オンラインサロンとか、リアルイベント、お店もやってみたいです。後は動画、生放送とか。色んなメディアを組み合わせてマーチャンダイズしたい。どういうポートフォリオ組むとROIがいいのか?というのを個人で実証してみたい。です。
しもたく
すごいね、それ。盛りだくさん。ちなみに、そのバイタリティの源泉ってなんなの?
西村くん
自己承認欲求が人一倍強いんじゃないでしょうか。介在価値というか。モチベーションは尽きてしまうので、「西村さんのあの記事のおかげで、行動が変わりました。」とか、もっと言うと「紹介していたあのアプリ良かったです!」とか、そういうのを感じたいですね。
しもたく
なるほどね〜。介在価値か…。考えさせられます!

 

(対談後記のつぶやき)

88世代最強説!みたいな壮大な釣りタイトル付けて、中身すっからかんだったらどうしよう?とか勝手に思っていたわけですが、お陰様の「やぶ・にし」パワーで、全くの想定範囲外に終わって安心しました。(いや、唯の飲み会の文字おこしなんですけどね。リアルはもっと面白かったです笑)

この2人とOnline Hangoutの第1回を開催出来たことは個人的に大収穫でした。対談終えてからも1週間弱、文章校正や次プランの打ち合わせにチャットベースで付き合って頂き、「そこにいなくても。そばにいる感じ。」っていうふわっとした愛を感じました。読者の皆様にも、この飲み会×オンラインっていう「ゆるふわハートフル」な記事をお楽しみ頂けたのであれば幸甚です。

「人間力」というのは相も変わらず、その人の輝かしいキャリアや学歴、ましてや、何億で売却したとか、何百人友達がいるとかそういったことは全く関係なくて。そんなものは(大河ドラマで福山雅治さんが演じられた坂本龍馬の言葉を借りれば)「戦うための武器を持つ」だけであって、その人の本質とは全く関係ないものだ。と、僕は思います。

(龍馬は、武器を使って人を殺すのではなく、武器を持つことで強くなり、幕府と対等に話せる状況を創りだした。とテレビの中ではされていた。)

「この人の目が好きだなぁ」とか「なんか一緒にいて落ち着くなぁ」っていうのは、ロジカルモンスターには全く理解できない感覚かと思いますが、人間として社会の中で生きていくには頗る重要なことで。

僕は、そういう人が好きだし、そういう人と一緒に居たいな。と改めて感じたわけです。 

お忙しい中、最後まで読了頂き、誠に有り難うございます。

次回、SHIMOTAKUもどうぞお楽しみ下さい。

それでは!

 

しもたく