HANGOUT Vol.3 〜 「日本をもっと犬と暮らしやすい社会に」の巻〜


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はじめに(注)今回は特に「気持ち」入ってます。

 今回のHANGOUTは、個人的にも特別な想いでスタートすることになりました。僕は無類の動物好きでして、その中でも特に犬が大好きです。(小型犬も可愛いですが、大型犬はもっと好きです。)

 そんな界隈でチャレンジしている素敵なお二人を、今回はインタビューさせて頂きました。この業界の未来を違う角度から変えてくれそうな期待が持てるお二人。前からずっと繋げたかった僕自身のエゴも入った企画ですが、犬好きの方もそうでない方も是非お楽しみ下さい。

長塚翔吾さん
はじめまして。DogHuggyという旅行などで外出する飼い主さんと近くのお世話してくれる愛犬家をマッチングするサービスを運営しております長塚と申します。昨年度まで、麻布大学の附属の高校に通っていて獣医を目指しておりました。日本をもっと犬と暮らしやすい社会に、日本をどうぶつ先進国にしていきたいと思っております!

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三好紀彰さん
はじめまして!三好ともうします。しもたくファンの一人です。しもたくは、彼がイギリスにいた時にTwitterをストーカーのごとくみつけだし、メッセージを送って以来、松山にきてもらったりとご縁がつづいております。私のプロフィールですが、四国は松山にて獣医師として動物クリニックを営んでおります。ちなみに出身大学が麻布大なので、とても親近感です。「動物のために」と真面目に言いつづけられるクリニックでありつづけるために運営・経営も真面目にやろうとしています。 またVSJという獣医師・動物看護師の情報共有・セミナーなどを行う合同会社もほそぼそとやっています。このあたり、長塚さんの活動から学ばせていただきたいと思います。

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「松山のフロンティア獣医師」と「犬業界の風雲児」をご紹介

しもたく:それでは早速ですが、長塚さんから簡単に自己紹介をお願いします!

長塚さん:元々獣医を目指して高校に通っていたんですが、日本のペット業界は今後どうなるんだろうと思い始めていて。自分はその課題を解決することがやりたいなと思い起業しました。「旅行などで犬の世話ができない飼い主と、犬と触れ合いたい人をマッチングするサービス」をしています。これは、自分自身でジャックラッセルを飼っているんですがペットホテルに預けると体調が悪くなることもあったりで課題を感じていたので、この事業をスタートさせることにしました。

三好さん:愛媛県松山市に居ます(どこか分かりますか?四国どこやねん。って感じですかね?)6年前までは兵庫県で勤めていましたが、実家の松山に戻ってきています。親父が動物病院をしていたので、一緒に働いている状態です。昔から親父は、「獣医にはなるな(なかなか、報われない職業だ)」と言っていたのですが、個人的には医療にとても興味があったので、まさに高校の時に医者になろうか獣医になろうか悩んでいました。

 動物は受け身で、そもそも食事も自分で選べないので助けてあげたいな。動物は人の被害を一方的に受ける側でもあるので、その立場に立って仕事をしていたいな。そんな想いもあって、「人生を賭けれる」と思い獣医を志してました。若い時は、本当は野生動物をアフリカでやりたかったんですけど、結果として今はペットを対象にした獣医師をやっていますね。この業界には色んな問題が山積しているので、まさに人生を賭けてやっている感じです。

 約10年ほど、臨床獣医師をしていましたが獣医師では解決出来ない問題が山程あると分かったので、獣医を経験しつつチームや組織のことを学んだり、最近ではVSJという(Vietnary Services Japanというサービス)獣医師や動物看護師のオンラインセミナーみたいなことも始めています。この時代なので、地方でもオンラインで相談できて、セミナーができるみたいなものが必要だと思い、2014年に法人化して運営しています。まだまだ利益は全くでないような形ではありますが、是非応援して下さい。

しもたく:今日はそんな「犬・ペット」に関わるお二人を紹介できるわけで、僕はもうテンションが上がりまくりです!

 

DogHuggyという新しい形のサービスについて

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三好さん:今やっている会社。調子はどうですか?

長塚さん:事業は色々と難しい部分がありますが、頑張っているのでこれからに期待して下さい!!兎に角、Dog Huggy自体はマッチングだけにこだわっているわけではなくて「犬と暮らす中で幸せになってほしい」という想いで運営しています。自分が困っていた原体験に近いものなので、事業のハードルは高いですが、本当にコアな賛同者も集まってきているので期待しています。

 特に難しいなと感じた部分でいくと、「ウェブを通して心理的にアクションして頂く」というところですかね。まだサービスの信頼度が十分ではないので、実際にやるとなると心理的なハードルが高いですね。安心できないという人が多い印象です。安心して貰うために「犬を託した時の保険を作ろう」と動いているのですが、これまた中々難しい。日本の会社にもあたってみたけれど「ペットに関する保険は創れません」とか当たり前なので。

しもたく:おぉ、中々大変そうですね。ちなみにサービスを使ってみた経験者は何と言ってますか?

長塚さん:飼い主側、ホスト側の両者が「一回使ってみるともうやめられない」と言っていただいた時はとても嬉しかったですね。お願いしなくても、両者間で写真や日記で「できごと」をメッセージで送り合ったりしていますし、本当に関わった誰もが幸せになれるサービスだなと、自負できます。実績も少しづつ出始めていますので、是非一度使って欲しいなと思いますね。

三好さん:すごい、良いですね〜。あえてこう、意地悪に「事業どうなの?」という聞き方をしたけど、是非伸びて欲しいなと思いますね。

しもたく:DogHuggyを松山に持ち込めると、紀彰さん思いますか?

三好さん:そうですね。想像出来ないなぁ、正直まだ。でも、都会よりニーズは少ないながらにペットホテルに預けることへの抵抗とかを持っている人はいますよね。実際にそういうことがあると、認知されていくと思うし、一回頼んで安心した人はその人に頼み続けると僕は思います。だから、一回サービスを利用して顔見知りになった場合、直接やり取りされちゃったりしないのかなー。とちょっと心配しました(笑)

長塚さん:確かにそうかもしれませんが、保証や何かあった時の問題解決などを充実させていくしか無いかなとも考えていますし、オンラインで決済出来ることも魅力なので、そういった部分でサービスを充実しユーザーさんの中で「使わない」という発想を持たせないほど使いやすく魅力的にさせていきたいですね。

しもたく:ちなみに、紀彰さんの動物病院では預かりとかしてますか?

三好さん:うちも普段かかっている患者さんに限定しているけれどやっていますよ。安全のためには、「病歴とかもわからずに預かる」と言うのは正直怖いのであくまで付加サービスとしてしている感じです。一泊3000円とかで、大きさによって料金体系が変化するシステムですね。特にこだわりがなければ、こちらの普段の食事(ドッグフードなど)を用意しているという感じです。

しもたく:ちなみにDogHuggyは、どんな料金設定なの?

長塚さん:基本的には、今は一律で5000円でやっています。ホストさんは犬種へのこだわりがなくて、ただ犬を受け入れたい!と切に願っていらっしゃる方が多いですね。面白いなと感じたのは、ホストさんはお金を稼ぎたいのではなくて、犬と触れ合えるという体験に時間を使っていらっしゃる人も居るんですよ。なので、得られた収益を犬好きのコミュニティに寄付される方までいらっしゃいます。これは他のサービスには無い魅力だと思いますね。

三好さん:今まで飼ったことがない人でもホストになれるのかな?

長塚さん:現在は一人一人個別審査をしています。大きな基準としては、犬と暮らした経験が3年以上ある人である。ということです。直接面談もして審査しているので、今後は地域ごとにお手伝いをしてくれるひとを集めてホストさんの数を増やしていくことが重要ですね。さらには、様々な分野の有識者の方なども巻き込みながら、より定性的な情報や審査内容を盛り込んでいこうかなと考えています。会話ベースで質問を聞いたりしているので、その人が犬に対してどれだけ気持ちがあるのか?ということを感じ取っているんです。具体的にどんな犬と触れ合って、何かあった際にどんな風に対処しているのか?そういう事を聞くだけでもその人がどう考えているのか?という一番大切なことが分かりますね。

 

「犬・ペット」という存在に人はどのように出逢うのか?

13010198_807625512715420_400086299_o長塚さん:獣医師という視点からみた時にどのように感じますか?

三好さん:いや本音で、純粋にこの発想が自分になかったから「凄いな」と思いました。今のところ、お話聞きながらでもネガティブな印象は全く出てこないです。恐らく「感染症とか大丈夫なの?」など質問されると思うんですが、寧ろ保険まで考えて動いているんだなと感心した位です。

 それから、所謂ペットショップでの販売などもよく言われる課題の一つとして出てくるんですけど、犬を飼ったことがない人が実際に飼う前にホストが出来ると良いなと思いました。「気軽に体験」とは違うんですけど、「犬を実際に飼わなくても満足ができること」ってあると思うんです。そういう人には良いかなと。

長塚さん:そうですね、将来的には犬を飼ったことがない方にもDogHuggyを体験出来るように、スクールみたいなことをしようとも考えています。そもそも、知識を身につけるということ自体も重要だと思いますし、まさに「犬を飼わなくても満足できること」を理解できるのかな。と。

三好さん:我々のクリニックも小学生などに来て頂いて、実際に動物とふれあうことが重要だと思っていて。マンションやアレルギーの問題で飼えない人向けに、クリニックでもっとなにかやれたら良いなとは常に考えています。ペットから得られることは本当に多いと思っているので、子供の教育などにも応用してもらえたら良いですね。

 さすがに、人間社会がメインとされている状態で、ペットは趣味的な扱いがとても多いんですよね。なので、色々と動きが遅そうだから、如何に動物・ペットというものが、「人の心の琴線に触れられる」のか、というところにはチャレンジがあると思います。例えば、今の日本であれば介護福祉や教育に、動物が食い込めることもあると思うんですよ。そうなれば、動物やペットに対する意識も変わってくると思うんですよね。

長塚さん:東京でインタビューをしたり、ベンチャー界隈の方々とお話したりしますけど、ペットと人間の子供が触れ合う機会が本当に無いんだな。と思うんですよね。先日のイベントでは、30人中3人しか犬を飼ったことがないという結果でびっくりしました。「なんで?」と質問すると、お母さんが「あなた世話できないでしょ」と言って飼えないとか。もっとタッチポイントが増えてくればこういう意識って変わると思います。

 

地方でもやれる。いやむしろ、地方から世界を変えていく。

13036506_1207324055974756_386317611_oしもたく:タッチポイントを増やす。という活動では、紀彰さんのVSJとか今どうですか?

三好さん:2015年の9月に初めて普段はオンラインでやり取りしているメンバーを東京で集めて、自分たちの業界の未来を語るってことをしたんですよね(VSJサミット2015 http://vsj-llc.net/summit2015/)。想いは人それぞれありますが、それを話あう場所がなかったので。VSJサミットのスピーカー達には、アメリカにいて専門医をしていた獣医師だとか、これから業界の専門分野のところを担っていく人達が無償で集まってくれて、当日はグループセッションを進めたんですよね。聞きに来てくれた参加者の方々の反応もとても良かったので一安心でした。胃が痛かったですが(笑)そもそも「VSJってなに?」からスタートしなきゃいけないので、正直告知した時は参加者がスピーカーより少ないみたいな感じだったんですけど、結果としては会場サイズとしてちょうど良いくらいに収まりました。

 その他にも、現場セミナーやオンラインセミナーには力を入れています。例えば、地域の獣医さん向けのセミナーをやっていたりするんですが、それを録画して配信していますね。具体的には、Vimeoにパスワードをかけて載せて、Paypalのクレジットでお支払い頂くスキームです。周りには有志で良い人が集まってくれていて。先日は、アメリカのパーデュー大学で動物行動学の専門医を取って学生を教えている日本人の先生がいらっしゃるんですけど、そもそもその内容を広げたいというニーズがあり。丁度知り合う機会があったので、アメリカからのオンラインセミナーを録画して配信する。ということも展開していく流れです。そういう事をやりながら、少しづつ業界を動かしていこうとしています。まずは獣医向けの教育を先に手がけながら、今後は飼い主さん向けへのアプローチを展開していけたらな。と考えていますね。

しもたく:紀彰さんの素晴らしい所は、場所や形に拘らずがんがん挑戦している部分ですよね。イギリスにいるときは「なんだこの人この病院。SNSでやたらフォローしてきて少し気持ち悪い。」と思ってましたけど(笑)

三好さん:地方でも出来るんだぞ。っていうのは証明したいかもです。例えば、親友でもある眼科専門の獣医師も実際に松山にまで来てもらっていて。日にちを決めて、1ヶ月に一度位かな。実際に、診察の様子を流すわけではないんですけど、術後に周りの獣医さんを集めてセミナーをやっていたりとか。そういう草の根活動で、日本全体の獣医療の質が上がるのではないかと考えてます。大学教育も中々現場には通用しなかったりすることもあるし、実際就職してからやり方を学ぶということ自体に技術にムラが生じてしまいます。実際に、開業した病院は休むと売上が下がって怖いので、中々休めない。すると、勉強したいけど行くことができないという負のサイクルになってしまう。だから、家でいつでも勉強できますというプラスの状況が必要だな、と。そういう形ですね。

しもたく:いやー、しびれますね。まさに地道ですが必要なことをコツコツされている感じ。凄い!

三好さん:そういえば、学生向けにもコンテンツ開放したいと思っているんですよ。学生自身も色んなことを勉強したいと思っているけど座学が殆どで、手術は手を付けられなかったりしますよね?

長塚さん:高校では、牛の解剖みたり、直腸検査や研究室みたいなところで勉強してたりしますね。

三好さん:おー、附属高校で獣医関係の授業があるとは知らなかったです。

長塚さん:授業ありますよ!全部ではないですけど。高校から実際に獣医になる人材もいるので。

 

何故、彼らは動物やペットにコミット出来るのか?

12980872_1205063819534113_1495855100_oしもたく:さてさて、それではそろそろ二人のポリシーに関して聞かせて下さい。

長塚さん:僕はやっぱり日本を動物先進国にするために何が出来るか?それに対することを常に考えています。どうしたら出来るか?については「教育だな」と感じることが多いのでそこにはチャレンジしていきたいですね。動物のことがあまり好きじゃない人が沢山いる中で、実際に知って触れれば分かってくれたりとかはベンチャーやこの界隈の人達に沢山逢って実感した部分です。

 また、業界の中にある垣根もなくしたいなと思ってます。学生を集めるイベントもやっていたりするので、獣医師、専門学校生、ペットが好きな人なども一緒にしてしまってセミナーしたりとか。そういう活動は継続していきたいです。実際にそういったミートアップを行うと徐々に質の高い人、本当に考えている人が集まってくるので。その中でこの業界を担う人が出てくると思いますし、もっと業界自体をよく出来るんじゃないかなと思っています。

しもたく:とっても良く分かります。本当にそうなんですよね、コミュニティの力ですよ、まさに。是非頑張ってください、応援しています。それでは紀彰さん、どうですか?

三好さん:実は前のビーグルの子が無くなってから、この子を新しく徳島のNPOから5歳で迎え入れたんですよ。前の犬が亡くなってから3年が経ちまして…。ふと、動物飼わなきゃなと思いました。今まで獣医として診察をしてきたんですが、ここ数年間は殆ど診察をしてなかったんですね。でも、今年からは新人獣医師の教育にも携わっていこうと思っていて。今の子を引き取った背景も、「自分が飼い主さんだったらどういう業界で合って欲しいか」ということをペットオーナー目線で考えたいなと思ったからです。固定概念にはまらずに自分が飼い主だったらこうして欲しい。を実現していきたいと思います。その中で、「自分だったらペットが何か病気になった時には、専門医に観て欲しい」というニーズがあったので、わざわざ遠くから獣医師さんに来てもらったりしているんですよね。やってみたら思ったより赤字にはならないので良いかなと。(笑)他の業界だったら当たり前の顧客視点ということも、ちょっと違う概念で進んでいたりするし、どこかで獣医からの押し付けみたいなことがなくもないので。業界に対してと、飼い主さんに対して。真摯に一つ一つ再構築していきたいなと思います。

しもたく:僕も実家の犬が他界して時が経ちましたし、家族から「そろそろね〜」と言われてて。「いや、まだでしょ」となんとなく答えてましたけど、これは考え改めなきゃなぁ。イギリス時代に犬にまみれてた時から考えると、もう5年近く、彼らのそばで生活していないので、犬を飼っているときの(僕にとってはとても大切な意味で)煩わしさとかも忘れかけてますね。

三好さん:仕事しながら「飼い主さん、わかります。飼うの大変ですよね。」ということを言うことはあったんですが、どうも気持が薄らいできていることがあるなと。やはり相手の視点から考えるには自分で飼うのが一番だなと。なので原点回帰ですかね。

 それから今年は病院経営の観点でもチャレンジしていこうと思っています。やっぱり自分で診察してプレイヤーとしてやるほうが色々楽なんですけど、「人に任せる」「人を動かす」というのは本当に難しくて。VSJサミット開催だけじゃなくて、クリニックもビジョンに向かってもらうために結構時間を使うことになったので、これは「経営者っていうのは本気でやらないとイカンな」とリアルに思っています。

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長塚さん:三好さん、東京に近々来られますか?

三好さん:4月の頭に新経済サミットというのがあるのでそれに行きます!他のメンバーと夜に会う予定なので折角ならきますか?

長塚さん:是非宜しくお願いします!しもたくさんも参加しますか?

しもたく:羨ましい…。是非、Skypeで参加させて下さい(笑)

その時の飲み会の様子(行きたかった…)

しもたく編集後記 

 昔っから思っていることなんですが「犬を飼っていた人に悪い人はいない」ということがあります。実際は統計したわけでもないし自分でただなんとなく思っているだけなんですが、ずっと何故かと不思議に思っていました。理由は大きく分けると2つあると思います。

 1つ目は「同じ対象物が好きだ」ということです。これは良くある趣味の一致みたいなものと同じです。僕が犬が好きだから、当然犬が好きな人は自分と好きなものが同じという理由です。だから犬が好きな人が好き。悪い人がいたとしてもフィルターがかかってしまう。ということはあると思います。

 もう1つは「犬から愛情を与えられて育っている」という重要な点です。人間は、人間だけによって影響を受けるわけではない。自然や動物、景色、周りで起こる物事すべてによって「今」が形成されているのだと思います。その中で「犬」の存在はあまりにも大きい。僕が考える理由は会話がインタラクティブだからです。(「犬は話すことが出来ない」って?そう思う方は、是非犬と暮らしてみてください。絶対に意見が変わると思います。)

 あと余談ですが、ゴールデンレトリバーを飼っていた人には「優しい人」が多いです。どこか控えめな部分があって、少し遠くから見てたりする。これは僕の経験値からいって、犬の性格が人格にまで影響を与えているケースです。「邪魔しちゃ悪いな」「今じゃないかもな」っていう空気を読む力。これも読める犬と読めない犬がいるんだよなぁ。

 と、ほぼ昔を思い出した編集後記になってしまいましたが、犬が大好きで「日本を動物先進国にしたい」という強い意志のある素敵な友達を紹介できたことは自分の役割としては大きかったと自負しています。改めて、自分が「犬、好きだな」って思えたことにも感謝しています。本当に有難うございました。

 やはり僕は、業界に影響を与える可能性のある情報や人脈を外からFetchしてきて中に入れてみたい。単純に言うと、必要そうなことを見つけて持ってきて、オーナーに褒められたい認められたいレトリーバー型なんだと思いました(笑)デリバリーする先々で笑顔で「ありがとう」って言ってもらいたいし、そういう人たちに笑顔を振りまきたい。そういうスタイルは、今後も変わらないだろうと思います。

しもたく