HANGOUT Vol.2 おっさんリクルーター(通称オツリク)の会 その1


今回のお話

先日、非常にゆるーく『オツリク』(おっさんリクルーターの会)を、おっさんらしくFacebookチャットから発足してしまいました。

日本で企業内人事や、社外採用担当者として活躍されている方を繋ぎながら、現代の(主に)採用について「あーでもない、こーでもない」と語らう場にしたいなと思ってます。(野望は隠しておきます)

 

ちなみにこのウェブサイトshimotaku.comでの「おっさん」の定義ですが、僕自身がシンガポールでの若手に混じった飲み会に参加していた際に「(30歳を超えた人に対して)そんな、おっさんとはちょっと付き合えないですよね。」と、とある女子大生インターンが言っていたことがきっかけとなっております。ですので、30歳以上を「おっさん」とこのオツリクでは勝手に定義させて頂きます。ご気分を害された方がいらっしゃいましたら、申し訳ありません。(最近、「U29のみ参加可能!」と書かれているイベントなどを見ていてショックを受けたり受けなかったり。)

 

最近多少無理して、消えるメッセージアプリ「Snapchat」なんてものを使っていましたが、中々理解できない。(いや、楽しい。楽しいんだけど「これ何のためにやってんの?」とか思ってしまうので)そんなことばっかりやっていないで、粛々とFacebookにアップデートを繰り返す予定です。

 

それでは、第一回オツリクの様子をどうぞお楽しみ下さい。(出来ればシリーズ化していきますので、参加希望の(且つ条件を満たしている)リクルーターがいれば、一声気軽にお声がけください。

 

それでは(よいしょっと)始めますか

gateball

しもたく

今日のアジェンダどうしますか?「リクルーターとしてどう組織を創るか」とかそんな話にしてみます?

 

Kさん

あ、じゃ僕から。大規模な会社の中でチームを創る方法とか確かに気になりますね。

 

Iさん

しかし、これ書けないと思うので一旦オフレコにしましょうか。

 

しもたく

(え!嘘!!ブログの意味無いじゃん!!!)

 

 

その後、僕らは会社における人事の位置づけについてや、現場と経営のバランスとはどうか。などといかにもサラリーマンらしくお互いに多少気を使いながら会話を進めていった。

 

そう、例えば

 

− 事業部人事ってどう?

− ダイレクトリクルーティングのチーム作りってどうしてた?

− KPIってどう管理してたの?

− 採用広報とかどうしてる?誰か専属いる?

− スカウトツールってどんなの使ってんの?

 

という、如何にも女子大生からすると、すっっごく詰まらない中途採用に関するお話だ。そして書けない。書けないので知りたい方がいらっしゃるようであれば、是非個別に質問してください。。。

 

面白い人事って何なんでしょうね?

supersmile

Kさん

いやー、色々とやっぱり苦労されてるんですねー。お二人は凄く上手く行ってそうな感じだったので、意外でしたよ。

 

Iさん

いやいや、現場では苦労しか無いですよ。

 

しもたく

特にオペレーションの部分は日々改善するしかないですよね。むしろ、何で上手く行ってると思われるんだろうか…。Orz

 

Kさん

そういえば、最近気になっている面白い人事っていますか?

 

しもたく

もう辞めちゃったけど、僕は未開拓ゾーンの大陸ルートにいった夏目くんがやっぱり好きです。

 

夏目さんの記事

http://logmi.jp/68388

 

(そして、夏目さんが上記事のネタばらしをしているブログ)

http://natsumeg.blog.jp/archives/47066799.html

 

なんというか、「人事」とか「採用」とかそういうボーダーを超えてくるんですよね。それが凄く良いと言うか、そうじゃないと意味が無いと言うか。

 

Iさん

確かに、「採用」と「人事」はパーソナリティー違いますね。しかも、事業とかビジョン達成のために何でもやるとか

 

Kさん

実際に事業を理解し、コミットしているかどうか、結構大切ですよね。ちなみにIさん、他にはいたりします?

 

Iさん

うーん、実はあんまり思い当たらないっすよね。しいて言えば、僕は「人間ってなんなんだろう」っていう事を面白がれるかどうかが結構重要だと思っていて。採用は究極の営業×マーケティングだと思っているのと、人生の中での買い物としては大きいので(一生のうちの一つかも知れない)、なんて言うんでしょう。数多くの品から、あれもこれも選べるわけじゃなくて、一つしか選べない選択というか。選んでもらわなきゃいけないっていうか。

 

Kさん

どういう価値観で考えて、どういうプロセスで意思決定するみたいなところって、確かに人間の行動的に面白いですよね。なんていうか、最終的に「理不尽な意思決定」をすることもあると思っていて。(勝手に名づけて)「助けてください採用」とか、確か、Painレターだったかな?日本人にしか刺さらないかもしれないけど、JD(Job Description)というより、ED(Emotional Description)に刺さるというか。

 

しもたく

なんかそれ。言葉的にアレですね。

 

Kさん

確かに…。

 

今後のキャリアパス(真面目)と、(もしかしたら)人事に必要なこと

careerpathしもたく

みなさん、今後のキャリアとかってどう考えているんですか?僕も将来どうなんのかなって、よくわかってなくて。

 

Iさん

ノープラン。やばいなと思いながらもノープランです。実際、今はリクルーター一本でも食っていけるかなーと思ってます。あと、これはちょっと意外かもしれないんですけどPlanned Happenスタンスを地で来ちゃってるんですよね。元々やりたかった仕事が全然今とは違くて。でも、今の会社のPJTとSyncする部分があって会社の流れに足突っ込んで乗っかってたら今人事やっています。みたいな感じです。なので、どんな環境でも耐えうる強さ。っていうのは持ってるし、大事かも。

 

説明しよう!プランドハップンスタンスとは…(スタンフォード大学のクランボルツ教授によると)

(参照)http://www.educate.co.jp/2008-10-05-11-32-19/64-2009-03-06-08-11-14.html

 

①個人のキャリアは、予期しない偶然の出来事によってその8割が形成される

②その偶然の出来事を、当人の主体性や努力によって最大限に活用し、キャリアを歩む力に発展させることができる

③偶然の出来事をただ待つのではなく、それを意図的に生み出すように積極的に行動したり、自分の周りに起きていることに心を研ぎ澄ませることで自らのキャリアを創造する機会を増やすことができる

 

らしいのだ!(いや、勉強になりますね。個人的には参照ブログの最後パウロ・コエーリョの一言が大好きです。)

 

Kさん

Planned Happenスタンス。まさにその通りです。僕は生まれてきてからキャリアの前半までは家業を継ぐために仕事してきたので、それが今やこのような仕事しているとは想像もしてなかったですね。家業とはまた違う世界、実務をやっているし。今後も好きな人と一緒に仕事してきたし、好きな人と好きなことをやって行きたい。あとは少し真面目に言うと、HRをベースに事業全体のヘルプをもっとしていきたいかなと思っています。昔、2代目社長である父親に、「仕事って何?と聞いたら」「生き甲斐」だと。今の仕事はそのまま人生としてとらえているので、仕事と言うより、やっと自分にとっての「生き甲斐」だなと。

 

Iさん

あの、これあるかもしれないですけど。「紹介してって言われてないのに、人に勝手に誰か紹介したりしてしまう」ってことないですか?

 

しもたく

あります、あります!お節介だなというか、合いそうだなと思うとやっちゃいます。まさにこのSHIMOTAKUもその一環ですし。

 

Iさん

最近、僕も同じリクルーター界隈の人と話しているから全然違う世界の人に逢いたいなと思っているんですよ。例えば、今日も人事のMTGにIRの人を呼んで話してもらったりしたんですけど。面白いアウトプット出てくるんですよね。リクルーティングやってても、それぞれ違うし、社内よりも社外の人と話すと良いと思ってて。新しい世界を常に見ておきたい。モノの考え方が凝り固まるのだけは避けたいとか。そういう事思ってます。

 

Kさん

そういえばIさん、今度インターネット系の出会い系サービスを提供している企業の集まるイベントあるので、参加します?

 

Iさん

お、いいですねそれ。良いですね。

 

人が好き。あなたが助けてくれたから、私は今、ここにいる。

holding-hand

しもたく

なんとかなるかな〜。とか。サバイバル感とか、ポジティブであるとか。そういったことがキーワードなんですかね〜。

 

Iさん

そういえば皆さん、今まで苦労した経験ありますか?結構、前の仕事始めた時はしんどくて、その仕事で必要とされるスキルが全然なくて毎日吐いてました。なんかこう、間違えが一切許されない世界で働いていたんで。ただ、「なんとかなるか、誰も死なないか」とか思い出すと楽になれたというか(笑)あと、苦しい時に救ってくれた人間が必ず居たんですよね。これは大きいなと。

 

しもたく

それ、めちゃくちゃわかります。だからこそ、「人間が好きだ」と思う。これ大事ですね。あとその経験から、「誰かを助けたくなる」これもあると思うんですよ。

 

Iさん

最終的に採用やってると、この人の人生預かる覚悟みたいなものも必要になってきますよね。この辺の気概みたいなものも相当重要かも知れないです。Kさんはどうです?苦労した経験、挫折経験とか。

 

Kさん

僕は19の時と、29歳の時かな。10年おきですね。それぞれ大学受験での進路での葛藤や苦労、後は、初めてスタートアップと言う環境に飛び込んだ時。毎日、何が正しくて何をしているか良くわからなかった。(笑)あれは正直超苦しかったですね。それまでちゃんとした会社で5年程度働いていたのに、全く通用しなくて良くやっていたなぁと。

 

しもたく

あれ?じゃ、もう直ぐ39来ちゃうんじゃないですか?(あと2年後に大きな挫折が来るかもしれない…)

 

Kさん

うわー、それはヤバい!なんか凄いの来ちゃいそうですね、それ!!

 

しもたく

なんだろう、想像出来る一番凄いやつ。

 

Kさん

辞めて下さい(笑)まぁでも、環境が変われば人間、いきなり活躍できるんだとは常に思っているんですよ。なので、人生の中で輝く場所を見つけるのがリクルーターの仕事なんじゃないかと思います。

 

オアトガヨロシイヨウデ。

 

しもたく編集後記

syugyou

最近、採用担当やリクルーターの間でちょっと話題になっていた記事があります。

 

「最も幸福感を得られる職種」とは? 米求人サイトがランキング発表

 

何故バズったかというと、「今回、最も幸福感を得られる職種だと判定されたのは、「採用担当」」という内容の記載があった為です。「アンケートのn値が少ない」「そもそもこれはアメリカの話」「採用担当じゃなくてRecruiterって言ったほうが良い」とまぁ色んな声はあるものの、僕はあまり興味がなく傍観してました。

 

対して今回、実際に採用担当(と言うより責任者)をしているお二人に話を聞けたことは、とっても為になりました。(百聞は一見にしかず。ですね。)

 

僕が特に重要だと思うのは以下二点です。

 

− 面白い人事というのは、「ボーダーを超えてくる」人だということ

− 「人間が好きで、興味がある」の度合いが異常値であること

 

社外への採用活動にしろ、社内の人事として活動するにしろ、昔に比べて人事のレベルは物凄く求められることが増えたんじゃないのかな。と最近思っています。と、同時に数字も達成しなきゃいけない。

 

スキルもさることながら、人間性というか。「この人面白いな。凄いな。楽しいな。」と思われないと仕事にならないこともあるように思うのです。

 

採用活動で言うと、今まで人事は裏方の仕事として動くことがメインでした。転職エージェントに協力を依頼し、目標人数を期限内に埋める。これが基本のルーチンワークでした。ところが最近は、採用広報として外に出て、かつ、ダイレクトリクルーティングでその人を探しだし、そして面談で魅了して、面接ではその人を採用評価して、入社に至るまでの水先案内人として仕事を全うする。これ結構大変だと思うんです。大変だけど、確かに記事通り、やりがいある仕事なのかもしれません。

 

僕が今現在、この仕事が好きな理由としては「面白い人に出逢え続けるから」という鼻垂れ小僧のつぶやきみたいなモチベーションから来るものです。でも、結構純粋にそうです。(もし転職を考えているリクルーターの方が、自分の面接の際に候補者として面接に行ったとして、このようなことをそのまま伝えるとすれば、大半の面接で落ちると思いますので気をつけましょう。そんな経験ありますよ、僕。)

 

今後より魅力的な人がもっともっと日本の採用シーンに出てくると、面白いんじゃないかなーと。勝手に妄想しております。

 

もし、『オツリク』(じゃなくて若い人でも良いです)に興味がある方は、お気軽に御連絡下さい。